楽団のコが突然亡くなったと訃報が届いた。
私とほぼ同年代で、いつも明るくて熱い消防士だった。
今にも「うっそだぴょ〜ん！」っていつもみたいに追加情報が届きそうなのに。
待っても待ってもこない。
まだ２歳くらいのかわいい男の子と若い奥さんがいるのに。。。
こよなくフルートを愛していたのに。
去年の演奏会で演歌メドレーのソロをしながらあつくこぶしを握って叫んでいた姿が鮮やかに私の脳裏に蘇ってくる。
明日が来る、ってことはこんなにも当たり前で約束されているような事柄に思えるのに。
不満に埋もれて生きていてはいけないと強く感じた。
悲しい。
大人になるって難しい、と３０歳を目前にして考える。
法的な「大人」とはちがう「大人」。
それは自分を抑えて行動できる力。
はたから見れば時にそれは「腹にもないことを言ったり」しているように見えて人間不信に陥ったりもするのだけど。
素直に感動する感性を失ったりはしたくないけれど。
感性が研ぎすまされているとどうしても自分の感情をおさえることはできない気がする。
自分の感情のままに振舞うのはこどもだ。
でもどうしても苛立ちをおさえられない。
どうしたら他人に寛大になれるのですか。
今日は大阪に暮らす者にとって特別な日だ。
私自身は三重県に住んでいたので大震災を経験してはいないけれど。
職場の人たちはほとんどが激しい揺れを経験したらしい。
オフィスの書類という書類は散乱しまくり、電車が不通で通えなくなった人も。
今日は朝早くから目が覚めてしまって・・・
と上司は言った。
最近災害が多いけれど、阪神大震災では６４００人近い人がなくなったと聞いた。
自己中心的な思想にとらわれがちだけど、人間は助け合わないといけないなぁと改めて考え直させられた一日だった。
